転校したばかりで緊張しまくりの学校から
家に帰ると 情緒不安な表情の姉。
腫れ物を触る様だった。
怖くて 怖くて たまらなかった。
まだ 10歳の私。
姉は 私を 殴り始めたのだ。
容赦無く。 鼻血が出るまで。
仁王立ちになって。
転校したばかりで緊張しまくりの学校から
家に帰ると 情緒不安な表情の姉。
腫れ物を触る様だった。
怖くて 怖くて たまらなかった。
まだ 10歳の私。
姉は 私を 殴り始めたのだ。
容赦無く。 鼻血が出るまで。
仁王立ちになって。
親の仕事の都合で 小五の春に 私は
隣の学区の学校に転校したばかり。
人見知りの私は 友達作りが不得手。
ずっと ひとりぼっち。
両親は 新しい商売にかかりきり。
私たちに関わる時間は 基本 なかった。
姉は中三。 高校受験を見据えて
地域一番の高校を目指していた姉は 猛勉強。
苦手な姉だったけれど その勉強への姿勢には
頭か下がる 思いだった。
けれど。
私は 二人姉妹。 5歳上の姉がいる。
かなり 曲者。
幼い頃から苦手だった。
小学校に上がったばかりの私に 小三の算数の問題を解け と 強要。
問題を解くことができないと 姉は 怒り狂うのだ。
できるわけないじゃん。
でも 言えなかった。
絵に描いたように 真面目 品行方正 成績優秀
そして 上から目線 上から目線
上から目線 上から目線
同じクラスにいたら まさしく
付き合いたくない感じ。
他人と相容れない性格が災いして
全く 友達が できなかったのだろう。
それは 突然
始まったのだ。