姉のこと⑧
姉に散々殴られて 私は 鼻血をだす。
それを見て 姉は 慌てる。もうすぐ
両親が帰ってくるから。
私の うなじをガンガン殴って 鼻血を止めようとする。
いつまでも 泣いてんじゃねえ!
顔 洗ってこい! と また 怒鳴り始める。
帰宅した両親は ただことではない雰囲気を
流石に 察するであろう なにか あったのか
と 私に聞く。 顔をあらったところで
涙の跡は 消せないのだから。
なにかあったの? 母の声に 姉は。
テーブルの向こうから ぎいっと
睨みつけ 何も言うな と 伝えるのだ。
私は 何もないよ
と あからさまな嘘をつく。
私は 嘘に 慣れていった。
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