姉のこと⑦
なぜ 姉が 慌てるのかというと。
両親が 仕事から 帰ってくるからだ。
泣き顔の 私を見たら 両親に何を言われるか
それが 姉は 恐ろしかったのだろう。
怖くて 痛くて 何を言っても
甘えてんじゃねえぞ! と怒り狂う姉の前で
私は 途方に暮れていた。
そして 姉は.
いつまでも 泣いてんじゃねえ!
泣き顔 見せてんじゃねえぞ!
顔 洗ってこい!
と 怒鳴るのだ。
何回か 同じ経験を積んで 私は。
姉のこの言葉で かなり ホッとする。
もうすぐ 両親が帰ってくる。
姉に殴られるこの時間は かなり 辛く
痛く 悲しく 永遠に思えるのだが、
顔 洗ってこい!
という姉の言葉で、 救われるのだ。
いや。
それよりも ずっと前の 姉の言葉
足踏ん張れ❗️
歯 食いしばれ!
お前の根性叩き直してやる!
で かなり ホッとしていたかもしれない。
殴られるのは もちろん 痛いけれど。
私のことを 微に入り細に入り 文句をつけて
けっして 言い訳を許さず ただ 怒鳴りたいだけ。 そして 最後に 殴られてあげれば
この地獄の様な時間は そろそろ終わりになることを 私は 学習したのだ。
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